延岡市北川町の北川湿原(家田・川坂湿原)で、
希少な浮葉植物コウホネが開花しています。
かれんな黄色い花が訪れる人を楽しませています。
コウホネはスイレン科の多年草で、漢字で書くと「川骨」。
水中に長く伸ばす茎が動物の骨に似ていることが由来とされています。
家田湿原を流れる家田川の約3キロには、千株以上のサイコクヒメコウホネが自生し、
国内最大規模の群生地とされています。
やまんはな橋付近が最も開花状況が良く、
水上の所々に伸びた約15センチの細長い茎に小さな花を付けています。
川坂湿原の川坂川にも、環境省が指定する
絶滅危惧2種のオグラコウホネが生育しています。
北川湿原では、ミズトラノオやグンバイトンボなど
絶滅危惧種の動植物が50種類以上確認されており、
環境省がラムサール条約湿地の潜在候補地に選んでいるほか、
県の重要生息地に指定されています。
川坂川を守る会のホームページでは、
北川湿原の特徴や生息する動植物に関するガイド冊子のデータを公開しています。
コウホネのピークは8~9月で、11月ごろまで楽しめるといいます。
宮崎日日新聞 5月28日より抜粋
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