日南市・鵜戸小中学校(宮脇隆校長、48人)の児童生徒は15日、
朗読劇練習や人気アニメの映像に合わせてせりふを当てるアフレコに挑戦した。
企業の取り組みを教育に生かす県教委の「アシスト事業」を活用し、
宮崎市の声優や俳優などの養成スクール・サラ宮崎所属の講師と
生徒ら9人を招いた。
気持ちを伝える力や表現力を磨くのが狙い。併せて、
生徒が週に1度行っている児童への読み聞かせ活動にも
生かそうと行った。
中学生7人は、戦争で命を失った少女の物語「ちいちゃんのかげおくり」の
朗読劇に挑戦。同スクールの講師谷口ろくぞうさん(37)が
声の高さや読むスピードを変えることで役を演じ分けられることや、
場面ごとに表情をつくることの大切さを丁寧に指導した。
続いて挑戦したのは、アニメに合わせてせりふを当てるアフレコ。
「忍たま乱太郎」などのアニメで、声優として活躍する
同スクール学校長の池田知聡さん(39)が出演している
「クレヨンしんちゃん」の映像に児童生徒5人が挑戦した。
マイクの前に立った児童らは、読み始めこそせりふ回しに
苦労する姿が見られたものの、回を重ねるごとにそれぞれの役を“熱演”。
感情を込めた表現に会場からは拍手も起こっていた。
中学2年の濱元早耶香さん(13)は「声を当てるタイミングが難しかった。
将来なりたい夢が一つできた」と笑顔で話していた。
宮崎日日新聞 6月17日 抜粋
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