韓国で中東呼吸器症候群(MERS)の感染が拡大していることを受け、
宮崎市保健所(坂上祐樹所長)は19日、同市内で感染が
疑われる患者が発生したとの想定で、
職員の対応訓練を行った。
職員約35人は、患者への調査や感染を広げずに検査などを行う
手順を再確認した。
同市の伊東芳郎健康管理部長が「韓国で感染が拡大した理由は
初動の遅れといわれている。われわれの初動が、感染を
拡大させるか止めるかを決める」とあいさつ。
坂上所長は、MERSの流行状況や感染予防対策、韓国からの入国
人数などを説明した。
職員らは「疫学調査」と「患者移送・消毒」、「検体輸送」の各班に
分かれて実技。患者に直接接触する移送・消毒班は、
防護服やマスク、ゴーグルを身に着けて作業し、
終了後に脱ぐ手順を実際に行った。
検体輸送班は、医療機関から得た患者の検体を検査機関に送るため、
クーラーボックスに入れる方法を確かめた。
坂上所長は「宮崎は韓国との直行便もあり、いつ発生するかわからない。
職員があらためて対応を確認し、準備を整えておきたい」
と話していた。
宮崎日日新聞6月20日 より抜粋
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