かっぱ伝説が残る日向市の秋山地区(金屋秀國区長、127世帯)の
「川祭り」は26日、地区内を流れる赤岩川河畔でありました。
水難事故防止や五穀豊穣などの祈りを込めて、かっぱの石像に
水をかけるなど代々伝わる儀式を行いました。
同地区で300年以上続くとされる伝統行事です。
1996年に地区民で使ったかっぱの石像の前で神事を行い、石像に水をかけたり
線香を供えたりして水難よけを祈願しました。
その後、かっぱの好物とされるキュウリやナスなどを載せた
木製の小舟を河に流しました。
伝説によると300年前、1匹のかっぱが赤岩川上流で馬を川に引きずり込もうと
尻尾に毛をかみついたが失敗しました。住民に捕らわれたかっぱは、
許してもらう代わりに「渕(ふち)にある大石が腐るまで、
炒った豆から芽が出るまで、いたずらは絶対にしない」と証文を書きました。
それ以来、赤岩川では水難死亡事故は一度も起こってないといいます。
金屋区長(66)は「子どもたちの遊び場として住民に親しまれてきた川。
環境は少しずつ変わってきているが、大切な伝統として
変わらず守り続けていきたい」と話していました。
(宮崎日日新聞 7月31日 抜粋)
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