日南市が同市平野の日南下水終末処理場に建設していた
大規模太陽光発電所(メガソーラー)が完成した。
県内で初めて、自治体が再生可能エネルギー固定価格
買い取り制度の発電事業主となる。
1日から稼働しており、市は20年間で約3億円の利益を見込む。
12日に同所で竣工式があった。
同処理場は、人口減などの影響で事業規模を当初計画より縮小。
約2万6千平方㍍に上る未利用地の利活用を図るため、
九州電力グループの九電みらいエナジー(福岡市、
提携当時の社名キューデン・エコソル)と
提携しメガソーラーを建設することを
決め、今年1月に着工した。
発電所は、約2万2千平方㍍に太陽光パネル7380枚を設置。
年間発電量は一般家庭約600戸に相当する約2053メガワット時。
全量を九州電力が1キロワット時当たり36円で買い取る。
同市によると、売電収入は20年間で約15億円。
このうち約12億円を九電みらいエナジーに建設、維持管理費など
として償還。
残る約3億円が市の利益になるという。
竣工式には同市や施工関係者ら約20人が出席した。
同市の崎田恭平市長は、同発電所が県南地域の日照時間の長さや
循環型社会の構築を目指す市の理念に合致すると説明。
「環境にも市の財政にも良い発電所が完成し、うれしい。利益を
生かして市民の快適な生活につながる施策を進めたい」と
あいさつした。
セレモニーや施設見学もあった。
(宮崎日日新聞 8月19日 抜粋)
コメント 0