焼酎・泡盛メーカーの2014年売上高ランキング(帝国データー
バンク福岡支店調べ)で3年連続全国1位になった都城市の
霧島酒蔵(江夏順行社長)で、今年も芋焼酎の仕込みが
本格化している。
長雨で生育が心配された原料の甘藷(かんしょ)「黄金千貫」の出来も
順調といい、現在造っている「新酒」が来年1月にも店頭に並ぶ。
甘藷が収穫を迎えるこの時期、毎年仕込みに入る。
今年は7月末から麹(こうじ)を用いた酒母づくりを始め、今年初旬から
同市内の全4工場で、毎日80㌧ずつ搬入される黄金千貫を
原料に焼酎を仕込んでいる。
このうち同市下川東の本社増設工事では、15人前後の従業員が
ベルトコンベアーから流れてくる黄金千貫を手際よく選別。
傷があるものを取り除いたり、大き過ぎるものを切るなどした後、
機械で小さく粉砕して蒸し工程へ。
ここから仕込みタンクに移され、水と酒母と混ぜ合わせられて
2次仕込みが行われいる。
2次仕込みでは、甘藷のでんぷんの糖化とアルコール発酵が同時に
起こるため、ふつふつと発酵しているタンクからは、アルコール
のほのかな香りが漂っている。
同社によると、梅雨時期の長雨にかかわらず甘藷の生育は順調。
年内は生甘藷を、それ以降は冷凍保存した甘藷を原料に、
来年6月ごろまで4工場合わせて1日当たり
一升瓶約16万本の焼酎が造られるという。
(宮崎日日新聞 8月31日より抜粋)
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