災害時発生の直後、炊き出しに活用できる手づくりの防災かまどベンチを、
県建築士会高鍋支部(染川比呂志支部長)が高鍋町の高鍋小に
2基設置し寄贈した。
耐火レンガで囲った土台の上に、木製の座面を載せたもので、平時には
ベンチとして活用する。
県建築士会串間支部が2012年から串間市内に設置を進めており、
高鍋支部も昨年、川南町の東地区自治公民館に始めて設置した。
70個余りのレンガを使用し、土台の幅175㌢、奥行き60㌢、高さは38㌢。
座面は有事には分解し、まきとして利用する。
1基に2口のかまどがり、鉄製の格子を渡すことで、大型ずんどう鍋も
載せられる構造となっている。
製作は同支部員15人で29日に行い、1個1個レンガを耐火モルタルで組み、
3時間半で完成させた。
1昨年まで、毎年公共施設などに木製ベンチを寄贈してきたが、
今後はかまどベンチの普及を図る。
染川支部長(57)は「ベンチは人と人がコミュニケーションをする上で
大切な道具。災害時だけでなく、学校での餅つきなど行事にも活用
してほしい」と話している。
(宮崎日日新聞 8月31日より抜粋)
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