日南市の飫肥小(前村賢一校長、331人)で、今年も
泰平踊本町組保存会(小玉洋一郎会長)の指導による
飫肥の伝統芸能泰平踊の稽古が始まった。
6年生54人が、県指定無形民族文化財で、江戸時代から
伝わる同踊の構えや動きを確認。
10月の同校運動会や、飫肥城下まつりで成果を
披露する。
初の6年生全体練習となった4日は、同校運動場で保存会メンバー
10人ほどが、奴と侍を別々に教えた。
保存会員が同踊の三味線の音色である「ツン、ツン、テン」を
口ずさみながら「腰をしっかり落として」「美しく指先を
伸ばして」などと指導。
児童たちも真剣な表情で耳を傾け、細かなポーズを
学んでいった。
また、この日は、同校卒業生で、亀組と呼ばれる同保存会の
下部組織に当たる「かめの子」のリーダー経験がある
大学生、大田原理沙さん(21)=鹿児島市=も
唯一の女性指導者として参加。
女性視点で女子児童らに、手取り足取り踊り方を伝えていた。
竜田愛理さん(11)は「(練習が厳しく)腕や太ももが
痛くなったけれど、伝統芸能を引き継げてうれしい」と
張り切っていた。
同保存会は、伝統継承と人材育成を兼ねて1965年(昭和40)年から
児童を指導しており、保存会に入る同校卒業生も多くいる。
練習は一部の児童は夏休みの8月下旬からスタート。
今後は、総合的な学習の時間を使い週2回ほど行われるという。
(宮崎日日新聞 9月8日より抜粋)
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