高鍋町蚊口浦、創作書道家・堀内恵景子さん(63)の遊び心あふれる書57点を集め
た企画展「堀内景子の世界展」が同町美術館で開かれている。10月12日まで。
堀内さんは制約の多い書壇を離れ、40歳を前に個人の感性を素直に表現できる創作
書道の道に入る。大手メーカーの炊飯器ロゴやテレビCMのロゴ、フランス料理の
巨匠が出店した日本店のイベントメニューを手掛けたほか、
今年は著書「楽しみま書」を出版し、幅広く活躍している。
漢字を知らない外国人もどれが何を指しているか感覚的に判別できたという「楽」「怒」
「悲」「疲」の4文字。鶏の羽を使って鮮やかに書いた「楽」、水墨画のように濃淡の
ある「愛」、筆を2本持って時に離れ、くっつく2人を表現した「LOVE」など、
作品は自由な発想で見る人の感性に直接訴え掛ける。
パステルアートやアクリル画、油彩などの技法も取り入れ、額装に本物の時計文字盤
を入れるなど、表現は従来の書の枠にはまらない。堀内さんは「書を知らない人、
外国人でも『いいねこれ』と感じる作品を描きたい。線質を大事にしながら、
いかに遊ぼうかと考えている」と話している。
観覧料大人300円、小中高生150円。休館は毎週月曜(祝日の場合は翌日)。
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