宮崎市跡江の社会福祉法人まほろば福祉会に勤める坂元博樹さん(39)=同市=が、
「優秀勤労障害者」として独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構の
理事長表彰を受けました。
勤続17年の坂元さんは「これからの仕事の励みになる」と喜んでいます。
同表彰の最高賞の厚生労働大臣表彰に次ぐ賞で、全国32人が受賞しています。
本県からは坂本さんだけで、2003年以来2人目です。
坂元さんは筋力が次第に低下する進行性のジストロフィーで、
身体障害者1級に認定されています。
同福祉会には1998年に入り、小林商業高(現小林秀峰高)情報処理科や
宮崎産業経営大経営学科で学んだ知識や技能を生かし、
法人事務局で経理業務に当たっています。
表計算ソフトを使っての請求書発行や職員の給与計算を主に担当します。
「早く、効率良く表などを仕上げられるとうれしい」と仕事のやりがいを語ります。
2001年には、千葉県で行われた全国障害者技能競技大会(アビリンピック)に出場し、
表計算部門で銅賞を受賞した経歴もありました。
同僚の横山友祐さん(34)は「職員からパソコンについての問い合わせが寄せられ、
坂元さんが指導・助言をするなど頼りにされている」と話します。
同福祉会の山下ヤス子理事長(67)は「鹿児島の病院で経営講座の
講師を務めるなどの卓越した技能は、障害に負けない気持ちと
努力のたまもの」と評価をしています。
「私生活でもパソコンを触る時間が長い」という坂元さんは
「これからもスキルアップを図り、できるだけ長く
この仕事に貢献したい」と意気込んでいました。
(宮崎日日新聞 9月27日 抜粋)
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