高齢者運転事故防止につなげようと日南署は28日、高齢者の運転技能コンテストを
日南自動車学校で初めて開きました。日南地区交通安全協会の9支部から
65歳以上の45人が参加しました。それぞれ競技を楽しみながら、
運転を見詰め直しました。
視力や視野、反応といった能力の低下を適切に認識し、高齢者に安全運転意識を
向上してもらおうと企画しました。コンテストは各支部男性3人、女性2人の
5人のチームを組み、65~69歳(縦列駐車)、70~74歳(クランクコース)、
75~79歳(S字コース)、80~84歳(方向変換)、
85歳以上(狭路走行)で審査しました。
姿勢や安全確認、判断や操作能力といった点に加え、脱輪や
接触がなかったか同自動車学校の教官が採点しました。
縦列駐車は苦戦する人が相次ぎ、何度も自動車を切り返したりポールに車体が
接触したりしていました。幅2メートルの狭路走行は、
障害物に車体を接触させる人がいる中、スムーズに通過し署員を
「大したもんだ」とうならせる人もいました。
成績は北郷支部が優勝し、細田、油津支部と続きました。
同市飫肥の無職田畑稔さん(85)は
「(障害物のパイロンに車体が)当たっていないつもりでも当たるなどして難しかった。
普段からスピードを控え、脇見をしないよう運転している。
これからも気を付けたい」と話していました。
同署によると県内では昨年9759件の交通事故が発生していました。
うち高齢運転者2110件ろ21・6%を占め、
過去5年間で最高だったといいます。
(宮崎日日新聞 9月30日 抜粋)
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