ごみの散乱防止や登山客の利便性向上に向けて
環境省は霧島連山・高千穂峰(1574メートル)山頂に
個室の携帯トイレブースを設置しました。
市販の携帯トイレを利用できるよう便座が設置されており
環境省えびの自然保護管事務所は「
環境や景観への影響を減らせるほか
登山客の安心にもつながるはず」としています。
ブースは資材をヘリコプターで運ぶなどして建設し、4月に運用を開始しました。
高さは2.5メートル、奥行き1.7メートル、幅が2.2メートルの
木造の個室で、便座が1基設置されています。
利用者は市販の携帯トイレを便座に敷き、使用後は下山後
高千穂河原やえびの高原の駐車場などの回収ボックスに捨てています。
野外での排泄は悪臭やごみの散乱により景観を損ねるほか
動植物への影響も懸念されています。
同事務所の松本保護管は「
天孫降臨の地といわれる高千穂を綺麗に保つため、
登山時は携帯トイレを持って行ってほしい」と呼び掛けています。
携帯トイレは、えびのエコミュージアムセンターや高千穂河原ビジターセンターで
400円から500円で販売しており、登山用品店でも購入可能です。
ブースにはトイレットペーパーは設置されていないため
紙の持参は必要となります。