任期満了に伴う知事選は21日、投票が行われ、即日開票の結果、
無所属現職の
河野俊嗣氏(50)=自民党、民主党、公明党、次世代の党、
社民党推薦=が34万515票を獲得、再選を決めました。
河野俊嗣知事
河野氏は昨年11月、農林漁業や医療など主要10団体で構成する県経済団体協議会から
出馬要請を受け、同年11月の定例県議会一般質問で2期目への立候補を表明しました。
初当選した2010年の選挙では、政党や団体に推薦願を出さなかったものの、
今回は与野党5党と、各党の支援団体から推薦を受け、
「
オール宮崎」を印象づける選挙戦を展開しました。
衆院選公示2日後の告示となったため、衆院選期間中は支援態勢が固まらなかったものの、
衆院選後に推薦政党、団体が意思統一し、終盤に加速しました。
演説では、1期4年の実績として口蹄疫や新燃岳噴火被害からの復興と新たな成長を強調。
2期目に向けては、整備が進んだ東九州自動車道、3路線目の国際定期便として
来年3月に就航する宮崎-香港線などを活用した産業振興を掲げながら
「
継続こそ県政の安定」と訴え、幅広い支持層を取り込みました。
2007年以来2度目の知事選挑戦となった
川村秀三郎氏(65)(無所属新人、元衆院議員、5万2350票)は、
民主党を離党して昨年9月に立候補を表明。
「
宮崎が低迷、停滞している」と河野県勢を批判して対決色を強め、
元林野庁長官の経験を生かした農林水産業の振興策などを訴えました。
政党や主立った団体の推薦はなく、衆院議員時代の地盤を足がかりに
草の根の選挙戦で臨んだものの、県内全域には浸透できませんでした。
堀田孝一氏(66)(共産党新人、堂県政対策委員長1万4265票)は
告示約2週間前の11月に立候補を表明し、
雇用環境改善や社会保障充実の必要性を強調。
衆院選では共産党が議席を伸ばして勢いづいたものの知名度不足と出遅れが響き、
票は伸び悩みました。
投票率は、衆院選小選挙区(49.86%)と同様に低調で、関心は高まりませんでした。
当日有権者数は91万5370人(男42万4482人、女49万888人)でした。
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