延岡市北川町川内名の種鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザで県は7日午前0時、
移動制限区域(発生農場から半径3キロ以内)を解除しました。
周辺8カ所に設置されていた消毒ポイントのうち、
県道207号の祝子ダムなど残っていた4カ所も同日中に全て撤去されました。
県内の搬出制限区域(同3~10キロ以内)と移動制限区域は、
宮崎市高岡町浦之名の養鶏場周辺のみとなりました。
事の発端は延岡市北川町川内名の種鶏場で昨年12月15日、
国内の養鶏場でこの冬初めてとなる高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されました。
県は飼育していた約4千羽全てを殺処分、搬出・移動制限区域を設定するとともに
消毒ポイントも設置。
移動制限区域内に唯一ある種鶏場で実施した清浄性確認検査で異常がなかったため、
搬出制限は同31日に解かれました。
その後も近辺で新たな発生がなかったことから、移動制限解除にこぎ着けました。
最後まで残っていた消毒ポイントは祝子ダム付近のほか、黒滝トンネル付近(林道)、
祝子川(県道207号)、上赤神社付近(国道326号)。
延岡市北川町での全ての防疫措置終了を踏まえ、
県は7日午前9時から県庁で防疫対策本部会議を開き、部局長への経過報告、
知事の訓示などがあります。
県養鶏協会の谷山会長は「
養鶏農家が早期に通報し、行政の防疫措置も迅速に進んだため、
発生農場の周辺部に感染が拡大しなかった。
ただ発生を許さないためにはまだまだ気が抜けない」と分析しました。
延岡市の木原農林水産部長は「
ほっとしている。防疫に対する地区住民の協力、
国からの専門チームの派遣、職員の尽力などが積み重なった成果だ。
今後も緊張感を持って防疫に当たりたい」と話しました。
宮崎市高岡町浦之名の発生農場周辺エリアについては、
移動制限区域内の養鶏場5カ所で9日から清浄性確認検査が行われ、
異常がなければ搬出制限区域は13日に、
移動制限区域は20日午前0時にも解除される見通しです。
宮崎日日新聞 1月7日より抜粋
*12月16日と、1月5日の記事に関連記事が書かれています
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