都城市教委は23日、市内の小中学校29校の給食を調理している
市都城学校給食センター(同市横市町)の調理員から
ノロウイルスが検出されたと発表しました。
調理員は同日の調理にはかかわっておらず、市教委は「十分な加熱調理も
行った」ことなどを理由に給食を提供したが、学校側には事実関係を
伏せていました。「混乱が生じる恐れがあったため」と
説明しています。
市教委によると、調理員は委託業者の50代男性です。調理に従事した22日の
午前3時ごろに気分が悪くなり、嘔吐(おうと)や下痢はなかったが、
23日総長に病院へ検査を依頼しました。陽性と確認され、
午前8時25分に委託業者から学校給食課へ
報告がありました。
市教委は都城保健所の見解も踏まえ、同日の給食を提供しました。
午後3時前に26日の給食を停止する文書を各校に流したが、
理由は「特別な理由」としました。
市教委は同センターの調理室を消毒したほか、23、24日に
全職員を対象としたノロウイルス検査を実施しました。
検査結果を基に給食の再開日を決定します。
同センターは児童生徒や教職員らの1万1827食を調理・配送しています。
23日午後5時現在、児童生徒の体調不良は
報告されていないというようです。
ノロウイルスに関する情報を学校側に提供したのは午後6時10分でした。
学校給食課の堀之薗千昭課長は「『今日の給食は大丈夫か』と
混乱する恐れがあったので情報提供はしなかった。
市教委としての判断」としています。
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