特殊詐欺を未然に防いだとして、都城署は28日、宮崎綜合警備都城営業所の
警備員福永純一さん(38)と、都城信用金庫鷹尾支店職員の
猪八重大介さん(42)、和田瞳さん(38)の
計3人に署長感謝状を贈りました。
福永さんは8日午前、都城市の大型商業施設で現金自動預払機(ATM)の
点検をしていたところ、60代女性が携帯電話で話しながらATMを
操作しているのを発見しました。
不審に思い「振り込め詐欺ではないですか」と声を掛けました。
女性は環付金を受け取る手続きと信じ込んでいた様子で
「違います」と返答しました。その後も様子を
見守っていた福永さんは再度声掛けして
電話を代わり、詐欺と判断し女性に
操作を中止してもらいました。
都城信用金庫鷹尾支店に勤務する猪八重さんと和田さんは20日、
「身内に不幸があった」との理由で多額の預金払い戻しに
来店した80代女性が詐欺被害に
遭っているのではないかと心配しました。県警などが作成した
「高額現金払戻時チェックシート」を提示しながら
根気強く質問を繰り返し、詐欺を見抜きました。
同署によると、この日市内では警察官を名乗る不審電話が14件発生しました。
女性宅にも電話があり「職員が悪いことをしているから預金を全額下ろして。
理由を聞かれたら『身内に不幸があった』と答えて」と言葉巧みに
指示されていました。
草留勉署長から感謝状を受け取った福永さんは「怒られるの覚悟で
もう一度声掛けしてよかった」、猪八重さんは「最初は逆に
私たちが疑われていたが、チェックシートを提示して
丁寧に説明することで納得してもらえた」と
ほっとしていました。
(宮崎日日新聞 1月31日 抜粋)
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