生活保護を受給している宮崎市の男性が、市美術展(宮崎市主催)の賞金を収入認定され、
保護費を減額されてたことが分りました。市生活と健康を守る会(橋口寛会長)は12日、
市と同市福祉事業所に対し、決定を取り消すよう申し入れました。
同会や市社会福祉課によると、男性は昨年11月に開かれた同市美術展に入賞、賞金を
もらったことを同事務所に報告しました。同事務所は材料費など2万を除き2万を
収入と認定、認定分を1月の保護費から差し引きました。
賞金は2万から10万未満といいます。
同日、橋口会長らが市役所を訪れ、同市福祉事務所長を兼ねる和田博文市福祉部長に
申し入れ書を渡しました。
橋口会長は「常識的にみて収入認定は不適切。賞金を出したのも市で、生活保護を
減額するのは矛盾が生じている」と話しています。
市社会福祉課の佐伯公博課長は
「何とか除外できないかと生活保護手帳別冊問答集(手引書)を確認したり、県や国に
相談したりして検討してきたが、該当しなかった。
市として適正な判断をした」と話しています。
この件では、男性が2日付で県知事に対して決定の取り消しを
求める審査請求をしています。
(宮崎日日新聞 2月13日 抜粋)
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