がん治療の副作用対策として口腔(こうくう)ケアを学ぶ講演会(県、県歯科医師会主催)が8日、
宮崎市清水1丁目の県歯科医師会館でありました。市民約200人が参加しがん治療後の
口の中の感染症に関する知識や、予防治療の重要性を学びました。
国立がん研究センター中央病院(東京の上野尚雄歯医長が
「がん治療とお口の関係」と題し公演しました。
上野医長は「口の中は細菌が多く、抗がん剤で免疫機能が低下した状態では感染症の
リスクが高まる。口内炎などになると、食事ができなくなり、
がん治療そのものに影響を及ぼす」と副作用の
問題を指摘しました。
その上で「がん治療の前に口内の治療をしておくことが大切。抗がん剤などの
副作用で感染症になった場合も、痛みをやわらげることができる」と
歯科治療の重要性を訴えました。
また、実際にがんを経験した宮崎市・木花中の藤田司教諭による闘病体験や、
同校が実践している食育の活動報告もありました。
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