2月15日に県野生動植物保護条例に基づく重要生息地に指定されている
串間市の笠祇・古竹草原の稀少植物を守ろうと野焼きがありました。
同草原の広さは約16万5千平方メートル。
九州で珍しい低地にある暖地生の草原で、
県レッドデータブック掲載植物23種が確認されています。
植物の新芽を促したり、害虫を駆除したりする目的で、
毎年この時期に野焼きを行っています。
この日は古竹地区の約6ヘクタールで行われ、
住民や中山間盛り上げ隊員ら約40人が参加。
ガスバーナーなどで枯れ草に火を付けると、
パチパチと音を立てながら瞬く間に燃え広がりました。
周辺の林に燃え移らないよう、放水しながら作業しました。
1ヵ月もすると若草が芽吹き始めるといいます。
同地区の濱崎達己会長(65)は「天候に恵まれ、計画通りきれいに焼けた。
中山間盛り上げ隊などの協力に感謝。野焼きは昔からの大切な伝統行事。
地区は高齢化が進むが、今後も継続して行っていきたい」と話していました。
宮崎日日新聞 2月17日より抜粋
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