2013年に宮崎市のマンションで20代女性を殺害し、
遺体を損壊するなどしたとして殺人と死体損壊・遺棄などの罪に問われた男女3人のうち、
女2人の裁判員裁判が本日9日、宮崎地裁で始まります。
判決は30日に言い渡されます。
女2人は同市、無職金丸真菜実(24)と住所不定、無職阿部祐美(23)の両被告です。
これまでに開いた公判前整理手続きで争点を量刑や、
阿部被告の殺人への関与の度合いに絞り込みました。
遺体を損壊するなどの残忍な犯行になぜ至ったのか、2人が何を語るかが注目されます。
公判では、事件の中心人物とされる住所不定、無職東竜二被告(29)の証人尋問
も予定されています。
計9日間、被告人質問や証人尋問、証拠等の取り調べを行い、
24日に求刑して結審します。
これまでの捜査で2人は事件当時、東被告の精神的支配下にあったとされており、
弁護側はこれが2人の行動にどう影響したかなどを立証する方針とみられます。
起訴状によると、金丸、阿部被告は東被告と共謀して2013年7月下旬から
8月13日ごろの間、金丸被告宅で被害者の
澤木友美さん=宮崎市、当時(27)=に暴行を加えて重篤な外傷性ショック状態にし、
その事実を隠すため同月15日ごろ、殺意を持って手足を押さえ、
タオルで鼻や口をふさいで窒息死させました。
その後、金丸被告宅などで澤木さんの遺体を損壊するなどしたとされます。
阿部被告は生活保護費を不正受給したとして詐欺罪にも問われています。
東被告の裁判員裁判については、公判前整理手続きが進行中で、
具体的な日程はまだ決まっていません。
東被告は殺人罪、死体損壊・遺棄罪のほか、
金丸被告と被害者の女性に対する暴力行為法違反の罪に問われています。
宮崎日日新聞 3月8日より抜粋
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