新富町・児湯るぴなす支援学校(別府宗光校長、98人)は「地域で自分らしく自立」を目指し、
児童・生徒が居住する地域の小中学校と交流を進めています。中学部を卒業する
平岡直人君(15)が13日、高鍋町・高鍋西中(黒木俊和校長、268人)
から第1号となる「居住他校交流終了証」を授与されました。
障害があっても将来、地域で理解し合い生活を送る共生社会のため、
同年代の人間関係を築こうと、同支援学校は7、8年前から
交流活動に取り組んでいます。
同町では支援学校に通う児童・生徒が居住地の学校にも学籍を置ける「副次的学籍」の
制度を設置しました。知的障害のある平岡君も給食を一緒に食べたり、
調理実習や美術、音楽の授業に参加するなど、
年2回の交流を深めてきました。
同日は両校の担任や校長、教頭が参加する卒業式さながらの授与式が高鍋西中の校長室であり、
黒木校長が「夢の実現に向かって一歩一歩進むことを願っている」と式辞しました。
別府校長も「西中と支援学校、二つの古里をつくりたいとの願いもあった。
支援学校の子どもたちを支える輪が広がる、
大きな一歩になる」と祝福しました。
平岡君は「(支援学校)高等部でも頑張ります」とあいさつしました。
参列した父・学さん(42)=同町上江、農業=は
「大々的な式に驚いた。交流授業は
直人の楽しい思い出として残っているようだ」と感謝していました。
(宮崎日日新聞 3月14日 抜粋)
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