延岡市の離島・島浦島周辺に群生するサンゴを守るため、
島民やダイバーらでつくる「
島野浦サンゴ礁保全会」は23日、
群生域を周知するブイを設置しました。
サンゴの位置を知らない釣り船などが、いかりを下ろしたり引き上げたりする際に
傷つけるのを防ぐ狙いです。
保全会の清田会長(56)は「
昔よりサンゴは減っているが、
現状維持のため島民にできることを続けたい」と話していました。
島浦島の周辺には、国内最大級のオオスリバチサンゴや、
ミドリイシサンゴなど70種類以上が群生しているといわれます。
島の宝を後世に残そうと、同保全会は2010年に宇治港入り口のミドリイシサンゴと、
島の北側周辺にあるオオスリバチサンゴの群生域にブイを設置。
それ以降も、台風や大波でブイが流されるたびに追加しています。
今回は、従来よりも目立たせようと「
サンゴ保護区 投錨(とうびょう)禁止」と
書かれた看板も用意。
同市川島町のダイビングインストラクター高橋さん(43)や
清田会長ら同保全会メンバー8人が、
宇治港入り口と島の北側の群生域を囲むようにブイを設置していきました。
同保全会は、これから別の群生域にもブイを設置する予定で、
高橋さんは「この島のサンゴは神様からの贈り物だと思う。
貴重な観光資源でもあり、市の協力も得ながら守っていきたい」と話していました。
宮崎日日新聞 3月27日より抜粋
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