延岡市大武町の障害者支援施設「
清松園やわらぎの里」の敷地内に津波避難棟が完成し、
27日に同所で竣工式がありました。
同施設を運営する同市の社会福祉法人・愛育福祉会が建設。
県によると、県内の社会福祉法人が避難棟を整備するのは初めてで、
近くには同法人が運営する保育園もあり、障害者や乳幼児らの迅速な避難を目指します。
避難棟は鉄筋コンクリート(一部鉄骨)造りの4階建てで、
延べ床面積は530平方メートル。
4階(高さ11メートル)と屋上(同15メートル)の避難スペースは
計250人を収容できます。
近くにある同法人運営の保育園と障害福祉サービス事業所を合わせた
3施設の利用者200人に加え、周辺の住民も受け入れられます。
1~3階は施設入所者らの作業場などとして日常的に利用します。
同法人によると、3施設の海抜は1・5メートルと低く、
台風で2施設が床上浸水したことがあります。
近くに市指定の避難場所があるものの、重度の障害者や乳児らにとっては
距離があり難しいといいます。
東日本大震災を機に避難棟の整備を検討し、昨年2月に着工、13日に完成しました。
整備費は1億9375万円。
このうち2670万円は国と県の社会福祉施設等施設整備費補助金で補います。
竣工式は避難棟内であり、来賓のNPO法人県防災士ネットワーク、
猪狩理事長(53)が「
地域住民も一緒に避難できるのが良い。
防災啓発のシンボルになってほしい」と述べました。
宮崎日日新聞 3月28日より抜粋
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