都城市の「庄内の昔を語る会」(山下謙二郎会長、49人)が発行している
年刊誌「庄内」最新号が、節目となる20号を迎えました。
同誌は途中で一時休刊するなど紆余(うよ)曲折がありつつも、約4世紀にわたり
地域の歴史を掘り起こし、貴重な記録を残し続けています。
「庄内」は地域が誇る歴史を後世に伝えようと1989年に第1号を発刊しました。
以降毎年発行されてきたが、編集に当たる会員の高齢化などにより
2005年以降の発行が一時中断しました。
ただ、ふるさとの歩みを掘り起こす取り組みは今後も必要だとして、
11年に若手会員らが編集委員に加わり6年ぶりに再刊しました。
現在は江戸や明治など過去の歴史に加え、地元小中学校からの「便り」を
載せるなど、現代の地域をめぐる状況や様子も掲載しています。
今回発行された20号は105ページです。明治期に地頭として着任した三島通庸の
改革や願心寺の創設、前田用水路の建設といった、幕末から明治時代の庄内小の
創立からの軌跡、菅原神社(天神様)の鳥居建立についての
調査、研究などを載せました。
山下会長(80)は「昔だけでなく、今の庄内についても未来の人たちに
残していく必要がある。今後も発行を続けていきたい」と話しています。
(宮崎日日新聞 4月12日 抜粋)
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