延岡市の延岡高同窓会が主催し、延岡高等女学校の同窓会「藤蔭会」が実施してきた
「藤の茶会」が4月26日、延岡高の同窓会館でありました。
茶会は後継者難や周辺住民へ同会館を披露、周知する目的を達したため、
今回が最後となります。
敷地内にある延岡高関係者の戦没鎮魂碑への献茶式も同時に行ってきたが、それも最後。
寺原会長(87)は「犠牲者を慎む催しは何らかの形で受け継いでいきたい」と
話していました。
茶会は、高校創立100周年の節目に同会館が完成した翌年の2000年から毎年開催。
今回は平年より50人ほど多い県内外の会員ら約350人が出席しました。
同会館の第1会議室には歌人、若山牧水の歌の掛け軸などを飾った茶席が設けられ、
延岡高茶道部の生徒も接待。
出席者は同女学校を設立、運営した延岡藩主、
内藤家の家紋「下がり藤」にちなんで設けられた藤棚を眺めながら、
抹茶を味わっていました。
鎮魂碑前であった献茶式では、山本行一・同校同窓会副会長が
「姉2人が宮崎空襲の犠牲となった私も遺族。
いつまでも平和な世であるように願う」とあいさつ。
寺原会長が戦没者名簿をささげた後、
戦士した旧制延岡中卒業生2人の辞世の歌が読み上げられ、
出席者全員が菊の花を手向けました。
宮崎日日新聞 5月2日より抜粋
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