川南町川南の茶園・太地園(森本茂代表)に、ドイツの卸売業者2人が滞在し、
一番茶に追われる同園の仕事を手伝っています。2人が同園の茶を仕入れ、
ヨーロッパ各国へ卸していることから2012年から
毎年続いている交流です。
取引関係を超えた絆が生まれています。
2人はセーグル・ディートマさん(35)とロッシュ・トビアスさん(32)です。
3月末に訪れ、セーグルさんは4月末に帰国、
ロッシュさんは5月中旬まで滞在します。
有機栽培や茶道を大学で研究した2人は会社を設立し、日本の有機栽培茶の輸入を
08年に始めました。現在は年間輸入量の7割に当たる約4トンを
同園から仕入れ、13カ国に販売しています。
同園への滞在は大切な取引先の作業を学ぼうと始めました。
すっかり同園になじんだセーグルさんは
「生産を手伝うことで知識が深まり、卸先にも十分な説明ができる」と喜んでいました。
同園は今年、県が9月に出展するミラノ万博に参加予定です。
森本代表(66)は「2人が作業に参加することで、
刺激をもらっている。将来的には海外への販売をさらに増やしたい。
ミラノ万博で日本の茶を広められるといい」と期待しています。
(宮崎日日新聞 5月3日 抜粋)
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