宮崎昆虫同好会幹事の河野宰さん(61)は
希少種であるタイワンシオカラトンボを都井岬で発見し、写真撮影に成功しました。
同トンボは県南、鹿児島県大隈半島、奄美諸島に分布し、
本県版レッドデータブックで絶滅危惧種1A類に指定されています。
県内では2000年に日南市で初めて発見され、
これまでに同市で3回、串間市で1回観察されただけだといいます。
河野さんは4月29日、都井岬で絶滅危惧種シルビアシジミの草食を調査している時に、
タイワンシオカラトンボ1匹を発見しました。
未成熟の雄で体長は約4センチ。
麦色の体色は成虫もほぼ同サイズで、薄青色になります。
最初は日本でよく見かけるシオカラトンボと思ったが、
胸の外側の黒い模様がぼやけているのを見て、タイワンシオカラトンボと推察。
同好会に写真を見せて確認を取ったそうです。
生きた状態での写真撮影は珍しいといいます。
河野さんは「都井岬でふ化した可能性が高い。
貴重な動植物がたくさん生息する串間の自然を
残していかないといけない」と話しました。
宮崎日日新聞 5月14日より抜粋
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