串間市の本城小1、3、4年生、市木小3、4年生、
大束、北方小4年生の77人が15日、貴重な動植物が生息する
本城干潟で校外学習を行った。
郷土について理解を深める「くしま学」の一環。
児童は講話を通じて自然環境保護の大切さを学ぶ一方、
実際に泥を掘り起こしてカニや貝を探した。
同干潟にはシオマネキやトビハゼ、アカメなど絶滅危惧種の生物が数多くおり、
全国干潟50選に選定されている。
この日は、県自然動植物保護監視員で近所に住む竹下主之さん(78)が
講話で「干潟河口には海の魚の80%が集まる。産卵したり、
餌を食べて育ってから海に出たりする。
人間の食料にも関わる重要な場所」「ここの小さい生き物や貝は
1時間に1リットルの水をきれいにする。生活排水を浄化するので
10億円の価値があるといわれている」などと説明した。
その後、児童はスコップやバケツを手に干潟へ入った。
数種類のカニやトビハゼ、オキシジミなどを捕まえては、
歓声を上げていた。
大束小4年の江藤慎修君(10)は「たくさんの生物がいる
干潟の大切さがわかった。ごみを川に捨ててはいけない」
と話していた。
宮崎日日新聞 6月16日 抜粋
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