川南町は1日、2010年の口蹄疫で殺処分された牛や豚などの畜魂慰霊祭を
同町運動公園ふれあい広場で開いた。生産者や行政関係者ら約90人が出席。
慰霊碑に献花を行い、再発防止を誓った。
5年前、同町では約17万頭が犠牲となり、6月30日に殺処分が完了。
翌日の7月1日を「リ・ボーンデイ(再生の日)」と制定して
毎年、慰霊祭を開いている。
日高昭彦町長は「海外では今も口蹄疫が発生しているが、5年前の犠牲を
無駄にしないよう防疫に努め、畜産の町としての誇りを持っていく」と訴えた。
県畜産新生推進局の福嶋幸徳局長は「(口蹄疫を)二度と起こさないように、
地域と連携して防疫を徹底し、畜産新生に向け支援していきたい」と述べた。
参列者は一人一人、持ち寄った花を慰霊碑前の献花台に手向け合掌。
同町川南の酪農家、黒木俊勝さん(35)は「再発防止には、日頃の行動が大切。
年を追うごとに出席者が少なくなって残念だが、
あらためて気を引き締めるよう周囲に呼び掛けていきたい」
と話していた。
宮崎日日新聞 7月2日 抜粋
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