串間市の秋山小(荒井久司校長、13人)は今年も、平和への願いを込め、
原爆の爆心地近くの長崎市・山里小に送る千羽鶴を折りました。
21日には、県原爆被害者の会串間支部長で、
原爆の日(8月9日)に同校を訪れる郡司正明さん(71)=串間市大平=に
鶴を託す贈呈式を行いました。
山里小は爆心地から約600メートルの距離にあり、在籍していた
児童約1500人のうち1300人が亡くなっていました。
秋山小の折鶴の取り組みは1983(昭和58)年、
当時の教諭たちが「平和の大切さを子どもたちに
教えたい」と始まりました。
33年目の今年、児童は6月上旬から授業、休み時間、自宅で千羽鶴を折りました。
白、ピンク、青など色とりどりの鶴をつなぎ、
「世界が平和でありますように」というメッセージを添えました。
体育館であった贈呈式で6年の小野愛実さん(11)が
「映像などを見て戦争について学習してきた。
たくさんの人が犠牲になり、悲しい気持ちになった。
二度と戦争をしてはいけない気持ちを込めて
千羽鶴を折った」とあいさつしました。
郡司さんは「子どもたちの自発的な取り組みに感謝。
平和を願う心を長崎に届けたい」と話しました。
(宮崎日日新聞 7月22日 抜粋)
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