住民一体となった地域活性化に取り組む都城市高崎町の笛水地区で7月25日、
笛水夏祭り(笛水小中学校PTA主催)が開かれました。
「古里を見詰め直そう」と1995年にスタートし、
今年で節目の20回目になります。
会場の笛水小中学校運動場には、同行の児童生徒、地域住民、笛水出身者ら
大勢の人が集い、多彩な出し物や花火で盛り上りました。
同地区は167世帯378人の小さな集落で、全校児童は19人です。
夏祭りは住民が心待ちにする最大の地域行事で、
毎年人口を上回る来場者が詰め掛けます。
出し物では同校の児童生徒がダンスや合奏、地域芸能の地つき唄、
べぶ踊りを披露しました。地元住民らによるバンド演奏や踊り、
エイサー、県のシンボルキャラクター「みやざき犬」のショーなどもあり、
来場者は住民手作りの「屋台村」の飲食物を
味わいながら、祭りを楽しみました。
また生徒らが準備から運営まで行う「子ども屋台村」も4年連続で登場しています。
手作りクッキーや綿菓子、射的ゲームやバザーなどで得た収益金約4万円は、
同校と交流のある東日本大震災被災地・福島県いわき市の
田人中学校へ義援金として送ります。
生徒会長の村橋なあこさん(15)=9年=は「みんなで出し物を、
楽しんでもらえてほっとした。子ども屋台村も成功し、
田人中にも喜んでもらえると思う。人が温かい笛水で育ってよかった」と笑顔でした。
第1回から参加しているPTA会長の谷畑政光さん(55)は
「小中学校を中心に地域住民が触れ合い、
笛水のいい所をアピールしようと手作りで続けてきた。地域外から来られた方から
『元気をもらった。また来るね』と言ってもらえるのが
一番うれしい」と話していました。
(宮崎日日新聞 8月1日 抜粋)
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