綾町の若手農家らは、九州の食材でご当地パエリアを手掛ける
民間団体「九州パエリア」〈日南市、日高勇代表)と共同で、
町産の農作物を使ったパエリアの開発に取り組んでいる。
「有機農業の町」を全国にアピール。
若手農家の販路拡大に結びつけるほか、将来は町のイベントなど
にも出品し、地域おこしにつなげたい考えだ。
パエリアはスペイン発祥で、米と野菜、魚介類、
肉などを炊き込んだ料理。
世界約60カ国を回り、本場スペインなどで飲食業に携わった経験を
持つ日高代表(38)が、大分県でサフランを生産する農家から
打診を受け、3月から地元・日南市でご当地パエリアを
作り始めた。
綾町では日高代表が町内の農家と知り合ったのを機に、7月から
プロジェクトをが始動。
10人ほどの若手農家が活動に加わっている。
就農して約3年の林傑さん(40)は「現在は個人で野菜を配達したり、
直接スーパーに卸したりしている。(パエリアによって〉綾の野菜の
良さを知ってもらうチャンスになる」と期待を寄せる。
18日には農家など約10人が集まり、同町南俣の
川中自然公園で試作。
町産のシロナスやサツマイモ、日向夏ミカンなど18種類の野菜を使った
「オーガニック綾ベジパエリア」を作った。
参加者からは「調味料が塩だけでも野菜からうま味が出ている」
「女性から人気がでそう」なので意見が出た。
九州パエリアと農家は9月から、食材とフライパン〈希望者)の
セットを限定販売する予定。
日高代表は「多くの食材を使えるのがパエリアの魅力。生産者と
消費者がつながる交流の機会もつくっていきたい」と
話している。
(宮崎日日新聞 8月21日 抜粋)
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