本県と大分県にまたがる祖母傾山系のユネスコエコパーク登録を
目指す「祖母傾ユネスコエコパーク大分・宮崎推進協議会」の
総会は21日、延岡市役所で開かれた。
延岡市、高千穂、日之影町、大分県佐伯、竹田、豊後大野市の
6市町の首長ら13人が出席。
日本ユネスコ国内委員会に提出する申請書概要案を承認した。
27日に同委員会に提出し、2017年夏の登録を目指す。
本県と大分県それぞれの推進協議会は、8月上旬に事務局提案の
申請書概要を吟味。
21日の総会では、その時に出された意見を基に追加や修正を加えた
最終案について協議した。
修正案には延岡市北川町の北川湿原に隣接する長谷地区を人と自然が
共生する「移行地域」に加えることなどが盛り込まれており、
総会ではそれらすべて承認した。
総会後、会見を開いた共同代表の岩本俊孝・宮崎大副学長と杉浦嘉雄・
日本文理大教授は「エコパークに登録されても、その地域の過疎が
進めば意味はない。今回の登録に向けた取り組みは、そのことを
意味するいい契機になった」「宮崎と大分は神楽をはじめ共通の
文化を持つ。申請に当たってテーマとした『尖峰と渓谷が育む森と水、いのち
の営みを次世代へ~自然への畏敬をこめて~』には地域文化の蓄積の歴史を
含めて財産であるというメッセージを込めることができてよかった」などと
話していた。
(宮崎日日新聞 8月23日より抜粋)
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