口蹄疫や東日本大震災の教訓を生かし、災害の備えについて考える
シンポジウム「これからの災害に備える-絆の確認-」は23日、
都農町の塩月記念館であった。
約160人が来場し、パネルディスカッションを通じて、
災害時の助け合いの重要性について理解を深めた。
県弁護士会、県ボランティア支援連絡協議会が主催。
今月27日に口蹄疫の終息宣言から5年が経過するのを記念して開催した。
パネルディスカッションには、獣医師や弁護士、商工団体代表のほか、
宮城県気仙沼市の市民団体代表ら7人が登壇。
口蹄疫と東日本大震災を同じ「災害」として捉え、災害時の行動や復興段階で
「何が必要か」をテーマに討論した。
口蹄疫発生1例目の農場を診察したあおき動物病院(都農町)の
獣医師青木淳一さん(43)は5年前を振り返りつつ「コミュニティーが
分断され、地域がバラバラになった」と報告。
その上で「災害が起きた後では遅い。
平常時に、人と人とがしっかりつながっていることが大事だ」と訴えた。
五ヶ瀬中等教育学校6年の松本玲君(17)は「自分たちも
地域の一員。災害時に困ることがないように、普段から
絆を意識して生活しないといけない」と話していた。
(宮崎日日新聞 8月26日より抜粋)
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