身体、知的障害者らが手掛けた作品が並ぶ「生きる力展」(実行委主催)に関するシンポジウムが、
宮崎市民プラザでこのほどありました。3日間開いた展示会の最終日に開き、
作品を鑑賞しながらエイブルアート(障害者芸術)について考えました。
登壇したのは同市大島町の押し花作家菊永恵子さん(63)と、
同市佐土原町下那珂の画家齋藤泉さん(60)、
支援学校の美術教諭ら6人です。
菊永さんと齋藤さんは、同市福祉作業所「アートステーションどんこや」に所属しています。
押し花作品製作歴13年の菊永さんは「ピンセットを使いこなすのに
1年かかった」と告白しました。
それでも「できなかったことを乗り越えた時が面白く、
それが生きる力になっている」と続けました。
「障害と芸術は関係あるのか」との問いについて、
40年近く絵を描いている齋藤さんは
「芸術そのものに魅力があれば(みなが作品を)好きになる。
障害の有無は関係ない」ときっぱりと言っていました。
ほかの登壇者は「普通の人には描けないものがある」や
「障害のある人が描いたからすごいのではない。
頭ではなく心で作品を見る必要がある」などと話していました。
(宮崎日日新聞 9月19日 抜粋)
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