日向市は6日、市内の建設業者に発注した市道改良工事で、業者の施工不良により
工事のやり直しを余儀なくされたとして、この業者に対して
損害金約2300万円の支払いなどを求め、
近く宮崎地裁延岡支部に提訴する方針を明らかにしました。
同日開いた市議会臨時会に提案、可決されました。
同市によると、工事は、同市平岩の市道「南日向日の平線」の道路改良事業です。
2013年3月、同市富高の建設業カトウ(加藤好社長)と
最終請負額2044万円で契約しました。
同年9月に同社から市に工事完成届けが出されました。市が所定の完成検査を
実施した際、擁壁の構造物に異常が見られるなど管理規格を
満たさない箇所が確認されたことから、
2度にわたり同社に対して手直し工事をするよう命令書を送付しました。
しかし実行されず、認識の相違や契約解除などを
めぐって両者の意見が対立しました。
同社が14年4月、県建設工紛争審査に仲裁を申請しました。
2回行われた仲裁審理でも両者の意見の食い違いは大きく、
訴訟に至ったといいます。
該当箇所は14年6月に別の業者に改修工事を発注し、同11月に完了しました。
市は、この改修工事費約1900万円を含む損害金約2300万円の支払いを
求めるほか、同社が工事未払い金として主張する1539万円の
支払い債務が存在しないことを主張する考えです。
同社は「現時点ではコメントできない」としています。
また、同日の臨時会では、訴訟に関わる費用72万円を含む6193万円の
本年度一般会計補正予算案が提案され、可決されました。
(宮崎日日新聞 2月7日 抜粋)