東児湯消防組合(橋重文消防長)は6日、看護師が救急隊員と共に救急車
乗り込んで処置を施す救急車同乗実習を行いました。
医療機関との連携を強化し、同組合館内での救急搬送受け入れ増を目指すことが狙いで
県内初の取り組み。病院側と救急現場が情報を共有し、より円滑な協力体制を築きました。
実習には、川南町の医療法人社団聖山川南病院の看護師が参加。
実習は今後、11,17,27日に開く計画で、同病院の看護師1日2人ずつ、計8人
参加します。6日に参加した同病院の看護師2人は、バイク事故発生との想定の下、
救急車に同乗して現場へ急行。
救急隊員と共に応急処置を施し、負傷者を受け入れ可能な病院へ送り届けました。
看護師は、ガーゼで止血したり、救急社内で脈拍や呼吸、血圧などの
バイタルサインを測ったりと、救急隊員の指示に従って行動。
通常、看護師が事故現場に居合わせることはなく、参加した同病院の看護師、
山口昌也さん(35)は「貴重な経験を積めた。消防と意見交換もでき、
今後はこの連携を生かして児湯地区の医療をもっと充実させていきたい」
話していました。
同組合は昨年、交通事故による負傷や急病などで2821人を救急搬送しており、
その半数以上を西都市や宮崎市内など管外の病院に移送しています。
同組合警防通信課の相馬英夫課長は「救急現場の実情を学んだ看護に生かしてもらい、
傷病者の受け入れがより円滑になれば」と話していました。
宮崎日日新聞 3月8日より抜粋